CASIO DIGITAL ARCHIVE UNOFFICIAL
CULTURE FILE / 1979 / ALIEN

ALIEN ×
F-100.

1979年の『エイリアン』では、未来の宇宙船クルーの装備として、市販のCASIOデジタル時計がほとんどそのまま使われました。

未来のプロップをゼロから作らず、CASIOを2本つないだ。

リドリー・スコット監督の『エイリアン』で、エレン・リプリーやダラス船長の腕に見えるのはCASIO F-100をベースにした特製プロップです。時計メディアHodinkeeの検証では、2本のF-100を赤いパーツでつなぎ、一本のストラップに載せた構造が確認されています。

面白いのは、F-100そのものが1978年の市販品だったことです。正面に並ぶ大型ボタン、四角い液晶、黒い樹脂ケース。金属時計が主流だった時代にCASIOが採用した素材とUIが、映画側から見ると“改造すれば宇宙船の標準装備に見える”ほど未来的でした。

CASIOにとっても重要なF-100CASIO公式はF-100を、硬質樹脂ケースを採用した多機能時計として位置づけ、樹脂による軽量化や設計・製造の経験が後の製品開発にも影響したと説明しています。

映画の小道具として見ると、2本を重ねた理由そのものより「既製品が未来の道具に見えた」ことが重要です。1970年代末のデジタル時計は、まだ日用品というより新しい電子機器の顔をしていました。F-100は、その時代の温度をいまに残しています。

2021年にはF-100の4つのフロントボタンや配色を受け継ぐA100が登場しました。完全復刻ではなく、メタルバンドや現代的な仕上げで再構成されたことで、映画の中の未来が「レトロフューチャー」という現代のファッションへ変換されています。

参考:Hodinkee Japan — Alien / F-100 ↗ CASIO Watch Heritage 1970s ↗ CASIO — A100 ↗

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