CASIOTRON
カシオ初の腕時計。大の月・小の月を自動判別するオートカレンダーをデジタルウオッチとして世界で初めて搭載し、「腕につける電子機器」というカシオらしい方向性を決定づけた。
電卓、電話帳、タッチスクリーン、カメラ、MP3、Bluetooth、そして指輪。CASIOのデジタル腕時計は、何度も「腕時計の次」を先取りしてきました。名機の写真だけでなく、その時計が生まれた時代まで読むためのアーカイブです。
G-SHOCKは別サイト「G-SHOCK ARCHIVE」として扱い、このサイトではCASIO DIGITAL / DATA BANK / VINTAGE系の歴史に焦点を当てます。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』第1作の腕元を入口に、CA-50と後継CA-53W、80年代の電卓時計、そして2025年の公式BTTFコラボまで。映画に映る一本から、CASIOが手首に描いた「未来」をたどります。
BTTF FILEを読む →型番のスペックだけでは見えてこない、映画、デザイン、コンピューター史、ファッションとの接点。Visual Timelineの体裁はそのままに、時計の「周りにあった時代」を読み物として掘ります。
マーティの電卓時計から読む「1985年の未来」
型番当てだけでなく、なぜ電卓時計が映画の未来感とここまで相性がよかったのかを、当時のCASIOの多機能化と重ねて読む。
宇宙船ノストロモ号で、CASIOは未来の装備になった
『エイリアン』では市販のF-100を2本つないだ特製プロップが登場。1970年代のCASIOデザインが、そのままSF世界の道具として成立した理由を読む。
なぜ電卓メーカーのCASIOが腕時計を作ったのか
「時間は1秒1秒の足し算」という発想。電卓で培ったLSI技術がCasiotronへつながり、CASIO独自の時計観を生んだ。
スマホ以前、手首は小さな情報端末だった
計算、辞書、電話帳、予定表、タッチ操作。1980年代のCASIOが腕時計へ載せようとした機能を並べると、ウェアラブルの原型が見えてくる。
なぜF-91Wは「変わらない」まま定番になれたのか
薄い、軽い、読める、押せる。1989年から基本形を受け継ぐF-91Wを、機能美とロングセラーデザインの視点から読む。
実用品だった銀色CASIOが、ファッションになった
A159WやA168の小さな角型ケースと多列メタルバンド。機能を誇示しない日用品が、なぜ世代を越えるスタイルになったのか。
2000年、CASIOはカメラとMP3を腕に載せた
WQV-1のカメラ、WMP-1のMP3。スマートフォンもスマートウォッチも一般化する前、CASIOは「次に何を手首へ移すか」を試していた。
昔の未来は、なぜ今また新しく見えるのか
F-100からA100へ、CasiotronからTRN-50へ、そしてRing Watchへ。復刻と再解釈から、CASIOのレトロフューチャーを考える。
カシオ初の腕時計。大の月・小の月を自動判別するオートカレンダーをデジタルウオッチとして世界で初めて搭載し、「腕につける電子機器」というカシオらしい方向性を決定づけた。
金属ケースが主流だった時代に硬質樹脂を採用。正面4ボタンのデザインも強烈で、のちのA100復刻へつながる。樹脂という素材は、後のカシオの時計づくりにも大きな影響を与えた。
カシオ初のCALCULATORスタイル。指で直接操作できるテンキーと8桁の四則計算機能を搭載し、腕時計と電卓をひとつの道具へまとめた。
液晶を計算キー表示に切り替え、ガラス越しに指で触れて入力するタッチスクリーン式。現在のタッチデバイスを思わせる発想を1983年に腕時計へ持ち込んだ。
数字12桁+英字4文字の組み合わせを10件記録できるデータバンク機能を搭載。時計が「時間を見る道具」から「個人情報を持ち歩く端末」へ近づいた。
テレメモとスケジュールを各最大50件記録。1980年代半ばの時点で、腕時計はすでに「個人情報端末」のような領域へ踏み込んでいた。
1980年代の電卓ウオッチを象徴するロングセラーデザイン。映画との結びつきでも知られ、今も現行ラインで楽しめる数少ない“80年代そのもの”のような時計。
1989年の発売以来、基本形を変えず世界中で愛されるベストセラー。21gの軽さとシンプルな機能、低価格を両立し、カシオのデジタル時計を象徴する存在になった。
F-91Wと同時期に登場したメタルバンド仕様。現在も世界で販売されるロングセラーで、同仕様のA158とともに“チープカシオ”をファッションへ広げた代表格。
データバンク初のタッチスクリーンを採用。英字・数字・カナ、世界地図などを表示し、テレメモやワールドタイムも搭載。スマートウォッチの先祖のような発想が詰まっている。
北米向けに開発されたシンプルなメタルデジタル。ELバックライトを備え、2011年にはグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞。現在も“レトロ”ではなく“定番”として売れ続ける。
CMOSセンサーとレンズを腕時計サイズに搭載し、液晶で撮影画像を確認できたリストカメラ。スマートフォン以前のウェアラブル・ビジュアル端末として強烈な存在感を残す。
USBで音楽データを転送し、32MBのメモリーに保存して再生できた“リストオーディオプレーヤー”。腕時計をメディア端末へ変えようとした2000年らしい挑戦。
計器を思わせるLCアナログとワールドマップを備えたマルチディスプレイ。10気圧防水と約10年電池を備え、レトロフューチャーの定番として支持される。
F-100の特徴的な4つのフロントボタンと配色を受け継いだ復刻系モデル。素材や仕上げを現代化し、“レトロフューチャー”が現役のデザイン言語であることを示した。
角型デジタルと多列メタルバンドという懐かしい外観に、歩数計とBluetooth連携を搭載。昔のカシオらしい姿のまま、現代の日常機能を忍ばせた。
カシオ腕時計50周年を記念し、初代カシオトロンのサイズ感と意匠を現代技術で再構築。電波受信、ソーラー充電、スマートフォンリンクを搭載した“原点と現在”の交点。
一般的な腕時計モジュールの約1/10まで小型化し、3ボタンのデジタル時計を指輪サイズで実現。1946年の「指輪パイプ」というカシオの原点にも呼応する、遊び心のあるウェアラブル。
型番を並べるだけではなく、「電卓」「データバンク」「ロングセラー」「レトロフューチャー」など、CASIOらしい発想の系譜ごとに読み直します。
電卓を腕につけるという80年代の夢。C-80からCA-53Wまで。計算機メーカーCASIOだからこそ成立した、数字キーのある腕時計の系譜。
スマホ以前の「腕につける個人情報端末」。電話帳、予定表、タッチスクリーン。1980〜90年代のCASIOは、腕時計を情報端末へ近づけ続けた。
変わらないことが価値になった定番。F-91W、A159W、A168。安価で実用的、それでいて形が強い。数十年売れ続けるデザインを追う。
昔の未来が、いま新しい。F-100、AE-1200、A100。1970〜80年代の未来感が、現代のファッションとして戻ってきた。
スマートウォッチ以前/以後の実験。カメラ、MP3、Bluetooth、リング。CASIOが「時計の次」を試し続けたモデルを集める。
1974の原点と50年後の復刻。最初のCASIOTRONと、2024年のTRN-50。50年を挟んで同じ思想を見比べる。